【車の価値に影響】法定点検は、ユーザー車検前に。点検して、「点検整備記録簿」を用意しておくべき

点検の記録が残る

「ユーザー車検」無事通過!しかし、「え?ちょっと失敗したかなぁ・・」っていうことが。

それは、「車検証に記録が残る」ということ。ユーザー車検前に法定点検をしていないと「点検整備記録簿記載なし」と書かれます。

車の価値に影響この情報が、売買のときの車の価値に影響する可能性ありです。

平成27年から変更になったルール。以下に詳しく書きます。

また法定点検について調べ、なるほどと思ったことが2つ

  • ユーザー車検は「使用者自身に管理させるため」に広められた
  • 法定点検は、「車の使用者が行う」と法律に書かれている

納得感があったので、あわせて書いています。

✔️ 本記事の内容

    • 「法定点検」は、ユーザー車検の前か後か
  • ユーザー車検は「使用者自身に管理させるため」の法改正から

ちょっと法律を引用。

道路運送車両法 第四八条

「『自動車の使用者』は~国土交通省令で定める技術上の基準により、自動車を点検しなければならない」と書いてあります。

車を使用していれば「自分の車は、自分で点検するのが義務ですよ」ということ。

車を使う人にとって「車検証の点検情報」と「点検についての法律」は、ぜひ確認しておくべき事項。

2〜3分ほどで読んでいただけると思います。よろしければお付き合いください。

(※追記:「自分で点検するべき」という法律のスタンスに基づいて以下の記事を書いていますが、法定点検を自分でやるのはなかなか難しいです。詳しくは、【ユーザー車検の結論】デメリットは「法定点検」。経験として1回やってみるのはありで記事にしています)

「法定点検」の実施。ユーザー車検の前と後では「記録」に差

ユーザー車検の前と後で記録が違う

↑ 小さくてスミマセン「有効期間の満了する日 平成32年の9月29日」と書いてあります。車検合格。

しかし車検前、車検場のお姉さんに「車検証に、『点検整備記録簿記載なし』と表記されますよ」と言われていました。

とりあえず「分かりました」とよく分からないまま返事し、帰宅(←ダメですね。。)

車検場のお姉さんが言っていた『点検整備記録簿記載なし・あり』の意味がよく分かっていなかった。。。

車検前に注意しておくべき「点検整備記録簿」

まず「点検整備記録簿」とは何か。

法定点検を行ったら、記入する必要がある用紙。一般的には車のダッシュボードに車検証と一緒に入っています。

点検整備記録簿

中にこんな紙が入っています。

点検整備記録簿の中身

中古車の比較サイトでは「記録簿あり・なし」っていうのが絞り込み検索条件で出てきますね。

この点検整備記録簿の記入はディーラーや車検専門店に依頼すると、法定点検とともにやってくれます。そしてその後、車検に通す流れとなります。

ところが、そんなことを知らずに点検なしでユーザー車検を行うと、車検証に『点検整備記録簿記載なし』と表記されてしまう。 ↓

点検整備記録簿記載なし

しかも、後から「記載あり」に変更し直すこともできません

法定点検して記録簿を記載してから、車検を通すべき

車の売却時に影響

車検時の点検状況が分かるため、車の価値に影響します。

上の画像の赤い枠で囲った「【受検種別】【検査時の点検整備実施状況】【受検形態】の記載」は平成27年からできた制度。

「どこで受けた車検か」「車検時に点検整備はされていたか」「誰が行った車検か」が分かるようになりました。

(ユーザー車検なので、上の写真の1つ前の項目【受検種別】は「持込検査車」で、下の項目【受検形態】は「使用者**」という記載になっています)

「軽自動車検査協会」のホームページ

点検整備実施状況について平成27年1月より車検証への記載が始まります

新たに記載される項目は、「受検種別」、「検査時の点検整備実施状況」、「受検形態」です。

この記載制度導入の理由は、不正な業者によるやったふり車検の防止や、安易なユーザー車検でトラブルが起きたため。

そして、この車検証の記載が車の信頼性や価値に関わってきます。

中古車の売買時に、使用者が変わります。車検証を見れば、前の所有者が車の車検を通した時の状況が分かるようになる。

「点検記録簿記載なし」なら、車検時に法定点検をしていないということ。「この車、点検は大丈夫かな?」という目で見られる。

前のオーナーがどんな使い方をしていたかを示す情報の1つになるんです。

(なお、「点検記録簿記載なし」でユーザー車検を通って数ヶ月したら、国土交通省より「点検しなさい」とハガキが送られてくるらしい。

車検後になってしまいましたが、法定点検行います!(←あたりまえ、義務です)

ユーザー車検は「使用者自身に管理させるため」の法改正から

使用者に管理させるため
1995年7月に道路運送車両法が改正。

車検について、必要な点検の負担を減らし「自分の車の安全は自分で管理しなさいよ」という内容になりました。

車の性能向上と規制緩和という背景もあって、自動車の使用者の保守管理責任を明確にするための改正です。

点検の負担を減らすことで、ユーザー車検が一般化します

(このため、安易にユーザー車検をする人が現れるのですが・・ ←これは私のことですね・・反省)。

ちなみに、この法改正と同時にメーカーの役割についてはっきりさせるため、リコール制度が法律で定められました。

使用者もメーカーもそれぞれ責任持って!」ってことです。

法律「使用者が点検しなさい」

点検は業者に出すのが一般的と思われがちですが、法律ではむしろ「使用者が点検する」ことがメインで書かれています。

以下の法律は、もちろんふつうの乗用車のルール。

道路運送車両法

第四章 道路運送車両の点検及び整備

(使用者の点検及び整備の義務)

第四七条 自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない

「自動車の使用者は〜保安基準に適合するように維持しなければならない

同じ第四章の第四八条も、使用者が点検しなさいとのこと。

第四八条 自動車(中略)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない

「自動車の使用者は〜国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない

法改正を含めた法律の流れとしては、使用者による点検や、ユーザー車検が基本。

「使用者」か、国から認証を受けた業者でないと行えない

使用者か認定業者でないと扱えない

車の法定点検を業者が行う場合、国から認証を受けた業者でないと行えません。

しかし、車の使用者は、「使用者」というだけで法定点検をする資格がある

業者は認証が必要なのに、車の使用者は特に何も許可を必要としない。

業者に依頼するものというより「自分でする」もの

↓ 長いので、飛ばしてOK。引用の下にポイントを書いています。

先ほどの「自動車運送車両法 第四章」のつづき。

第四九条
 自動車(中略)の使用者は、当該自動車について分解整備(原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、緩衝装置又は連結装置を取り外して行う自動車の整備又は改造であつて国土交通省令で定めるものをいう。以下同じ。)をしたときは、遅滞なく、前項の点検整備記録簿に同項第三号から第五号までに掲げる事項を記載しなければならない。ただし、前条第二項において準用する第四十七条の二第三項の規定による必要な整備として当該分解整備をしたとき及び第七十八条第四項の自動車分解整備事業者が当該分解整備を実施したときは、この限りでない。

上の「第四九条 2」に書いてあるのは、

「自動車の使用者は、自動車について分解整備をしたときは、〜点検整備記録簿に〜を記載しなければならない」とのこと。

なんと!分解整備までも使用者が担当

補足して、「ただし、〜自動車分解整備事業者が〜整備を実施したときは、この限りでない」との表記

つまり「自動車の使用者は、分解整備したら〜を点検整備記録簿に記載して。ちなみに、もし事業者が整備したらこの限りじゃないよ」という書き方なんです。

とはいえ、整備については現実的には業者じゃないと難しいとは思いますが・・。

なお法律の一部である省令の自動車点検基準には、12ヶ月点検・24ヶ月点検について基準が書いてあります。

しかしどこを探しても整備工場がやりなさいとは書いてないんです

運転免許を取って、車の使用者となれば「点検の義務」

点検の義務がある

ということで、

「車は自分で管理しなさい。じゃないと運転はダメだよ」と法律では言っています。

(冒頭にも書きましたが、法定点検を自分でやるのはなかなか難しいです。詳しくは、【ユーザー車検の結論】デメリットは「法定点検」。経験として1回やってみるのはありで記事にしています)

法定点検は義務。できればユーザー車検前に。後でもOK。点検整備記録簿を用意しておこう

本当は、「法定点検」をしていなくても罰則規定はありません。でも、法定点検は使用者の義務だし、安全に運転したい。

車検証の記載を「点検整備記録簿記載あり」にして車の価値を上げておくためにも、できれば車検前に点検を行っておくことをオススメします!では!

(もちろん「車検」については、合格して新しいステッカーを貼らずに公道を走れば罰則規定がありますので気をつけて!)

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